しろくまが宝物を運んでくれた
兄が70歳で亡くなって、49日も過ぎたので遺品の整理を使用という事になりました。
義理の姉とその子供たち、私から見れば甥や姪にあたるのですが、総勢4人で朝から作業を始め、昼過ぎにはほぼ片付いて、何だかあっけないねなどと言い合いながら、改めて整理した品々を見回したりしていました。
少し困ったのは正体の分からない数本のカセットテープ。
爪が折ってあったので確かに録画されていたものだと分かりましたが、ラベルもタイトルもないむき出しのままだったので、何が写されているのかわかりませんでした。
再生できるデッキはとうに壊れ、中を確認することもできません。
かといって捨ててしまうわけにもいかず、途方に暮れていると、「どうせろくでもないものしか映ってないんだから処分しよう」と言い出し、姪も同調しました。義姉は「なんてこと言うの」とたしなめますが、仕事人間の兄は子供たちと接する時間もなく、関係がよくなかったこともあって、亡くなったあとも子供たちはあまり悲しむそぶりを見せませんでした。
私は兄が音楽好きだったのを知っていましたので、きっと音楽番組か何かの録画だと確信し、「兄にとっては大切なものだろうから、残そうよ」と提案しました。とはいっても、今さらビデオデッキも売っていないだろうし、どう再生したものかとネットで調べると、「しろくまフォト」のダビングサービスにたどり着きました。
ビデオを基本料金の1100円でDVDにダビングしてくれるもので、申し込んだ後に発送キットが届き、それに詰めて送り返して出来上がりを待つというものでした。
後日、義姉から連絡があり、送り返されたDVDには子供たちの運動会の模様が写されていたと聞いて驚きました。
以前「もういらないから」と兄からカセットテープ式のビデオカメラをもらったことがありましたが、それで撮影していたのでしょうか。
忙しいから行かないと宣言した手前、知られたくなくてそっと隠れて撮影したのでしょうか。
甥や姪はそれを聞いて少し泣いていたといいます。
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